博士に進学してもうすぐ一ヶ月なので感想を書く
もうすぐ博士課程に入学して1か月になります。この1か月有意義に過ごせたかというと二週目までは割と頑張ってました。毎日12時間以上は研究室にいたし、すでに基板を1枚設計したり、先生が用意した機材じゃ解決できなかった問題を自前の機材で解決しちゃったり、2週間毎日研究室に通ってたりと7割くらいの本気度で頑張ってた気がします(僕は8割5分くらいの本気度で頑張るとサーマルスロットリングを起こしだすのでまずまずのペースだと思います)。
しかし、先週からの1週間はゴミに様でした。主に原因は学振です。学振書くのつらい。博士の入試に使った研究計画書を何とか膨らませようとしてるのですが、まあまあ大変です。何を書いたらいいかわからないし、文章もめちゃくちゃな状態です。そもそも書き始めたのが遅すぎたんです。
こんなクソみたいな申請書で先生に評価書を書いてもらうのが申し訳なさすぎるので、今日は評価書を自分で書いていました。あのくらいまとめたら先生も1時間くらいで評価書が書けるかなと思います。努力を放棄して、努力しなかったことの贖罪です。完全に逃げというか言い訳に走った行為ですね。もうだめだ。
ここ1週間何をしてたかというと、数百字書いてはネットで学振の記事を読んでました。学振について調べてみたんですが東大でも合格率25%くらいだったり、スター研究者でも三振してることがわかりました。そして、「僕なんかが通るわけないじゃないか」と泣き言を言ってたら一週間過ぎていました。一週間のうちにやった仕事がほとんどないです。
ただ、学振の申請書を書き始めてよかったなと思うことも二つありました
一つは過去の申請書フォルダをあさっていたら、優秀な若い先生の不採用なった科研費の申請書がたくさん出てきました。あんなに優秀な人でもこんなに苦労して戦ってきたんだなと反省しました。アカデミアは厳しいところです。
もう一つは学振に出すのが博士課程進学者全体の1/3ということが分かったことです。もちろん社Dなどで出せない人もいるんでしょうが、大学でPIになれば科研費の申請書を出す必要があり、たとえ企業研究者になったとしても、場合によってはNEDOの申請書を出す必要があります。だから出した人のほうが出さない人より研究者として経験を積もうとしていて偉いんです。僕もそっち側に慣れるように頑張ります。
学振つらい
とりあえず僕みたいに何をしたらいいかわからない人は以下の本を買うといいと思います。この本はおそらく現在唯一の新しい形式に対応した学振の本で、著者の学振の申請書を新しい形式に書き直したものが載っています。学振の申請書の各項目についてどのようなことを書けばいいのかや、手続きのやり方について懇切丁寧に書いてあり、僕のように右も左も分からない人間にはとても助けになると思います。
最後にもう一つ面白いことがありました。上の本を書いた大上先生のスライドを見ると「こっちがDC1/DC2/PD等 こっちは大人の科研費種目」って表現が出てくるんですね。これを見て僕はまだ研究者として大人じゃないんだなって思いました。というかポスドクって科研費出せないんですね39歳(研究者として子供)とかなんかやだな。